上早川の歴史と伝説 (その44)

~度重なる洪水と早川の河川改修~

平成7(1995)年7月11日、梅雨前線の停滞による大雨は各地に甚大な被害をもたらしました。特に、姫川上流の新潟・富山・長野県の県境付近では11日、12日の雨量が400㎜を超え、国道148号線はもちろん大糸線も濁流に呑まれ、小滝地区は孤立、その復旧には長い時間を要しました。梅雨終盤の7月から台風がおさまる10月までは洪水や土砂崩れに警戒しなければならない季節です。

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上早川の歴史と伝説 (その43)

焼山噴火史 ~遺跡が少ない早川谷~

焼山火山の誕生は縄文時代後期の約3,000年前、約3,500年前とも言われています。この年代は中川原台地に埋もれた炭化木の放射性炭素(C14)年代測定によって導き出されたことが、『糸魚川市史』1や妙高市在住で妙高火山群研究の第一人者で知られる早津博士の著作などで確認できます。もちろん、昭和50年代の放射性炭素による年代測定であることから最新の年代測定法に比べれば測定誤差は予見できますが3,000~3,500年前とした年代は大きく変わらないようです。

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