令和5年度 ジオパーク学習会

令和5年度最初のジオパーク学習会が7月23日(日)に行われました。

学習コースは、谷根川の大釜~高谷根「山口家」~日光寺~昼食~島道「奴奈川姫の産所」、地元の文化財をメインに計画されました。
8:30ツカダ運輸のマイクロバスで公民館を出発。

最初の学習地は、主事さんちの裏庭という事ですぐに到着。講師の木島様に説明を聞き現地へ。ガードケーブルをまたぎ下へ降りていきます。途中梯子があり、ちょっと渋滞。水量が多かったのか歩くところや甌穴の中に水が溜まっていました。ちょっと水たまりに足を入れてしまい靴下ビショビショの大釜でした。(*’▽’)

谷根川の大釜(谷根川に形成された甌穴)
甌穴とは…岩盤あるいは動かない巨礫などに推移龍や転石などによって削られてできる円筒、すり鉢状の窪みのこと。

次に高谷根に上り、山口家住宅。上早川の一般的な古い家と間取りが同じなんだなと感じ、自分の家も昔はこんなだったと回想しました。

◎国指定重要文化財 山口家住宅 (昭和52年1月28日指定)
山口家は、早川谷で代々庄屋をつとめられたと伝えられています。建築当時の文書によると安永8年(1779)に建てられ、寄棟造、茅葺(現在は鉄板で覆われています)で、のちに四面に鉄板葺のヒサシや突出部を設けています。


そして、月不見の池方面に下り、日光寺へ。ほこんたけ通信の「歴史と伝説」にも紹介された仏像の実物を見学。普段は県道から見える庭も拝見。鉾ヶ岳全体が見えるのが印象的でした。

◎阿弥陀山不動院 日光寺
◆歴史…天平年間に良恵上人によって創建されたと伝わる。盛期には七堂伽藍を配し付属寺院十二坊を数えたが、度重なる火災などで堂、塔、宝物を失い、天明年間には六坊(大光・普賢・妙覚・金蔵・光明・龍蔵坊)となる。真言宗長谷寺末寺。現存する仏像等から山本寺氏が早川谷を支配した戦国期に真言宗に改宗した可能性がある。本堂と庫裡は昭和30年代に焼失し、本堂は東頸城の寺院、庫裡は旧糸魚川高校の部材で再建。
◆仏像…
木造十一面観音立像(新潟県有形文化財 収蔵庫)
木造阿弥陀如来坐像(新潟県有形文化財 収蔵庫)
木造伝勢至菩薩立像(糸魚川市有形文化財 収蔵庫)
木造四天王像(糸魚川市有形文化財 左から広目天・増長天・持国天。多聞天 観音堂)
これらの仏像は平安時代末の作風でこの寺院の古くからの隆盛を物語る。


昼食まで時間があったので神道山1088段の階段に立ち寄り、階段は登らず、予約していた平の割烹「かっちゃん」へ。


昼食を済ませ、最後の学習地、島道にある奴奈川姫の産所へ。奴奈川姫の伝説はたくさんあることを聞き、参加者から、なぜか早川には無いから、今から伝説を作って宣伝しなければと冗談交じりで話していました。ちょうど終わったころ、ほかの団体さんも見学に来られ、大賑わいの産所でした。

奴奈川姫の産所
奴奈川姫の伝説は各所にあり産所もそのひとつ
能生谷村大字島道字滝の下に、岩井口という所がある。水が混々と流れ出ている。人々は奴奈川姫の産所であるといっている。

予定していた時間通りに公民館に戻ってきました。

おしまい。(お)