上早川の歴史と伝説 (その45)

~水資源との闘い~

上早川を取り囲む焼山・火打山・鉾ケ岳・烏帽子岳・昼闇山といった高い山々は、日本海の水蒸気をたっぷり含んだ雪・雨雲の衝立となり、上早川に大量の雪と雨をもたらします。このため、この地域は豊富な水資源に恵まれています。もちろん、豊かな水源は焼山川、火打川、前川、西尾野川、大滝川や谷水が合流して滝のような早川となって日本海に注ぎ、時として洪水をもたらし甚大な被害を流域にもたらします。一方、早川の先人たちはこの豊かな水を利用して大地を潤し、豊かな実りの大地を育んできました。

“上早川の歴史と伝説 (その45)” の続きを読む

上早川の歴史と伝説 (その44)

~度重なる洪水と早川の河川改修~

平成7(1995)年7月11日、梅雨前線の停滞による大雨は各地に甚大な被害をもたらしました。特に、姫川上流の新潟・富山・長野県の県境付近では11日、12日の雨量が400㎜を超え、国道148号線はもちろん大糸線も濁流に呑まれ、小滝地区は孤立、その復旧には長い時間を要しました。梅雨終盤の7月から台風がおさまる10月までは洪水や土砂崩れに警戒しなければならない季節です。

改修後60年を過ぎた早川護岸
“上早川の歴史と伝説 (その44)” の続きを読む

上早川の歴史と伝説 (その43)

焼山噴火史 ~遺跡が少ない早川谷~

焼山火山の誕生は縄文時代後期の約3,000年前、約3,500年前とも言われています。この年代は中川原台地に埋もれた炭化木の放射性炭素(C14)年代測定によって導き出されたことが、『糸魚川市史』1や妙高市在住で妙高火山群研究の第一人者で知られる早津博士の著作などで確認できます。もちろん、昭和50年代の放射性炭素による年代測定であることから最新の年代測定法に比べれば測定誤差は予見できますが3,000~3,500年前とした年代は大きく変わらないようです。

“上早川の歴史と伝説 (その43)” の続きを読む

上早川の歴史と伝説(その四十一)

焼山噴火史  ~1253年の噴火~

焼山の噴火による火砕流や泥流が上早川の歴史に大きな影響を与えたことは異論がないところでしょう。そこで、焼山の誕生とされる約三千年前の縄文時代後期から現在に至るまでの噴火史を数回に渡って検証してみたいと思います。

“上早川の歴史と伝説(その四十一)” の続きを読む