鳥獣被害防止対策学習会

令和7年3月24日(月)
正しい電気柵の設置方法と
維持管理方法を学習しました。

今回参加したきっかけは、
農地維持支払の委員長から申込者が少ないので
参加してもらえないかとのことで
午後の部に参加しました。

学習会は、JAのライスセンターが会場で、
講師にファームエイジ㈱ FAR夢信越さんを迎えての学習会でした。
ここら辺では、電気柵の「きけん」と書かれている
黄色のプレートに書かれている会社です。

最初は座学、
①イノシシなどの被害をもたらす相手のことを知ることから
・イノシシは、神経質で学習能力が高く、繁殖力が高い。
・チョキの足を持つイノシシは、基本、くぐる習性であり、またぐことはない。
・ニホンザルは母系社会で人間が食べるものは何でも食べる。

②被害対策の方法
・山の中にいる10頭より、里で害をなす1頭を捕るほうが効果が大きい。
・野生動物にとって、あまり魅力がないと思わせることが大きなポイント。
・メリットが勝っていれば、我慢しても向かう。

③電機柵の仕組み
・電機柵は、「痛くて触るのが怖い、触りたくない」というトラウマを与えることで近づきにくくさせるための心理的なもの。
・有刺鉄線は、野生動物には設置する意味がない。
・今までの2段だと、ウリ坊が侵入してしまうので今後、3段張りになる。
・設置したらすぐに電気を流す。
・舗装されているところから50㎝は離して設置する。農道などを横断する張り方は、絶縁されるのでよろしくない。

④最後に…
・知識を共有し、みんなで獣害対策を行う。
・持続することが大切。
・強い集落作り。

についてお話を聞きました。
次に実施研修…

外には、電機柵が張られていて
間違った張り方を探し出し、何が悪いかを聞いていくものです。

間違った張り方は、
・支柱の金具は外側に向ける。
・電線の段間隔
・くぼみによる隙間。
・支柱間隔。
・電線の折り返しが一重。
・ドラムにまかれた電線がそのまま通電状態。
・ソーラーの向き。
・アースの打ち込み不足。
・黄色い看板の向き。

正しい金具の向き

今まで支柱の金具を内側に向けた間違った張り方だということ
舗装道路を横断して、張ることは絶縁されてしまうなど
知識をいただけた、学習会となりました。
今後、三段張りになると作業が増え、
1段目2段目が15㎝と狭いため、
雑草管理が草刈り機では難しくなることも
学習することになりました。(お)