早川スキークラブは育成活動として下早川小学校の児童の指導にあたっています。1月から毎週土日、旧上小グラウンド周辺にコースを設け、特訓です。地元のコーチや保護者の協力のもと、児童らは大変恵まれた環境のなかで指導いただいています。
自分は既に閉校になっている中早川小学校が母校でスキー活動は小学校時代の思い出の中で大きな存在です。11~12月になると早くスキーに乗りたくて雪が降るのをどれだけ待ち遠しく思ったことでしょう。
シーズンに入ると昼休みには用務員さん(今は管理員と呼びます)がグラウンドから校舎の裏にかけてコース作り。当時(昭和46~51年頃)はスノーモビルなど無く、全て人力。まずはかんじきで踏み固めるかスキーで横になりコースを歩きます。1~2㎞のこの作業は大仕事!児童も全員でコース付けをします。これだけでも充分な体力トレーニングになりますよね。でもこれをしないと練習が出来ないので当然と思いました。
ワックスは雪温測定をして各自で塗りました。日々それを記録し、大会に向けて研究したものです。時にはタイムが速い友達のワックスをまねして塗ったりしましたが…。放課後の練習が終わると全員でミーティング。用務員室でストーブを囲み、甘酒か砂糖湯を頂きながら反省会をします。
スキー用具は各自で購入しました。高学年になり背丈も少し大きくなったので父と歩いて新町の「ゑびすや商店」へスキーを買いに行った日の事は今でも良く覚えています。新品のスキーで練習に臨めるというワクワクした気持ちで帰り道、滝川原にくると真正面に見えた鉾ケ岳は忘れることのない風景となっています。
今回は自身のストーリーとなってしまいましたが早川出身の方であればスキーにまつわる思い出をお持ちではないでしょうか。懐かしい話をすることは豊かな感情や感覚が蘇り、心身の活性化につながるとか。回想するきっかけとなれば幸いです。