上早川の歴史と伝説 その76

前号ではかつて日光寺の観音堂に奉られていた木造阿弥陀如来坐像、木造十一面観音立像(いずれも新潟県・有形文化財)などを紹介しました。現在、これらは本堂横に設けられた奉安庫に奉られています。現在、観音堂に奉られているは写真の四天王像(糸魚川市・有形文化財)で、今回はこれを紹介します。

日光寺・観音堂の四天王像
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上早川の歴史と伝説 その75

前号は日光寺に纏わる舞楽面(陵王)を紹介しました。明治の廃仏毀釈で廃寺となった寺院も少なくありませんが、この日光寺は神宮寺(一の宮)、蓮台寺(蓮台寺)、真光寺(真光寺)、水穂寺(水保)、雲大寺(御前山)、千手院(山寺)、泰平寺(能生)などとともに、市内では古刹として知られ、多くの文化財を有しています。そこで、暫くこの日光寺の関係資料を紹介することにします。

平安末期の作とされる日光寺の仏像群
(写真中央:阿弥陀如来坐像 右:十一面観音立像 左:伝勢至菩薩立像)
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上早川の歴史と伝説 その74

例年、4月18日は早川谷の多くの集落で春祭りが行われます。なかでも、神輿のぶつけ合いが行われる日光寺の祭りは、早川谷を代表する伝統行事です。神輿のぶつけ合いといえば天津神社の「けんか祭り」が知られていますが、血気盛んな神輿のぶつけ合いの後には12曲の優雅な舞楽が奉納されます。また、能生の白山神社でも稚児舞などから成る舞楽が奉納され、いずれの舞楽も国の民俗文化財に指定されています。

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