8月26日が「火山防災の日」に制定されたことから
令和6年8月25日13:30より、まがたまホールにて「新潟焼山火山防災講演会」が行われました。
講演会は、
・京都大学石原名誉教授の基調講演。
・新潟地方気象台からの表彰。
・糸魚川白嶺高校による取組発表。
・パネルデスカッション
が新潟焼山火山防災協議会の主催で行われました。
最初に米田市長より、「これを機会に焼山を知ってほしい」などと開会の挨拶があり
基調講演では、
「新潟焼山の特徴とそなえ ~火山監視、ハザードマップと避難~」と題され
新潟焼山では、50年前の1974年7月28日に水蒸気爆発で3名の命が失われた。水蒸気爆発はマグマ噴火と比べると、当時は、予知が難しかった。現在は、必要最小限の火山観測機器が設置されており、予測できるようになってきたが、前兆を見逃さないためにも地元からの情報も重要とお話があり、しめくくりに以下のことが話されました。
火山災害から身を守るために大切なことは、
①いち早く噴火の前兆を見のがさないよう住民が火山活動を監視し、異変に気づいたら消防などに知らせる。
②ハーザードマップで災害が及ぶ場所と避難先を認知し、行動を家族や地区で確認する。
③噴火警報が発表されたら、噴火レベルを確認し、自分の目で山の状況を確認。行政から連絡があれば、それも考慮し、行動予定を家族や地区で話し合う。
④噴火が始まったら、自分の目で状況を確認し火山灰やレキが降ることを想定し、屋内への避難や車などにシートをかけるなどの対応。行政から指示があればそれに従う。
最後に「新潟焼山が火山であることを認識してほしい」と講演されました。
続いて、新潟地方気象台からの表彰、
妙高火山研究所の早津賢二先生と
焼山愛好会代表の樋口善栄氏が表彰されました。
糸魚川白嶺高校による取組発表では、
防災教育活動を進めていく中で…
どうすれば保育園や幼稚園などで新潟焼山の事を楽しく知ってもらうことができるのかを考えるようになり、新潟焼山をテーマとした紙芝居を作成したことが発表され、本会場で、その紙芝居が生徒により読まれました。
パネルディスカッションでは、
「焼山との共生と避難」のテーマでデスカッションが行われました。
焼山の地下ではゆっくりと噴火準備をしている。マグマ噴火が起こるエックスデーに備え、具体的なイメージを深め、覚悟をし、意識をもって生活し、子孫に伝えていかなければいけない。
また、たくさんの恵みを待たらせてくれる山のことを知るとともに火山などの負の面も知り、山の変化を見ながら共生していく。市民にも知らせてほしいとして終了しました。
生きている間は噴火は無いかもしれないけど
心構えと火山を知り、伝えていくこと大事なんですね。
おしまい(^^)/