本日、消防デー(*’▽’)

こちらは、糸魚川市消防団上早川分団第12部(大平)です。
という事で令和元年12月1日の
午前中は、年3回ほど行われる普通救命講習への参加。
午後からは、格納庫の冬支度。でした。

普通救命講習は、今回は12部が順番とのことで、初めての団員と11年前に受けたっきりの私の2名が参加してきました。

テキストは、5年ごとに改訂されるという事で、以前から比べるとかなり変わっているとの事。人伝えには、聞いていたのですが実際講習を受け、改めて確認することが多く、身につけなければと思う講習でした。でも、実際にそんな場面に遭遇したらあわてるばかりになるのでしょうね。そのためにも何度も繰り返しおぼえこむことは大切ですね。

講習が終了し、上早川に戻り格納庫の冬支度。
格納庫入口から道路までスペースがあり除雪が大変なのでスノーシェットの設置。団員不足の上2に欠席、4人で作業開始。

無事終了し、本日は解散となりました。

講習会の復習(*’▽’)

4つの輪が繋がることで、助かる可能性が出てくる。ひとつでも切れると可能性が無くなるとお話があり、テキスト表紙の4つの輪の説明がありました。

●1つ目は~心停止の予防~
子供の心停止は不慮の事故が多い。未然に防ぐ事ができる。
成人は急性心筋梗塞や脳卒中がある。初期症状に気づき、救急車を呼び医療機関で治療ができる。

●2つ目は~早期認識と通報~
異変に早く気づき、大声で応援を呼び、119番通報を行いAEDや救急隊が早く到着するよう努めることが大切。
【119番の仕組み】
・世帯主、固定電話番号、住所のいずれかを伝えることで場所がわかるようになっている。
・携帯電話からの通報では半径5㎞の場所を特定できる。
・所轄境では、上越消防につながっても糸魚川であることを伝えることで通話したまま、糸魚川消防につながるようになっている

●3つめは~一次救命処置~
心臓や呼吸が止まった人を心肺蘇生を行ったり、AEDで緊急処置を行う事。のどに詰まった呼吸ができなくなった場合の異物を取り除くのも一次救命処置となる。
救急車が到着する時間は全国平均が8分以上で道路状態の変化で年々右肩上がりで長くなっている。救急隊が到着するまで一次救命処置で救命の可能性が2倍近く高くなる。

1分でも1秒でも早く心肺蘇生を実施しましょう!

●4つ目は~高度な救命処置~
現在は、直ぐに対象者を運ぶのではなく、資格のある救急救命士が一次救命処置と平行に投薬などの2次救命処置をし病院に運んでいる。

心肺蘇生の手順
①反応を確認する。
肩などをたたき呼びかけ、目をあけたり何らかの反応が無いか確認する。無かったり、判断に自信が無ければ「反応なし」と判断する。
②助けを求める。
大声で協力者を求める。
③119番通報、AED。
協力者に通報を依頼し返事をもらう。AEDを持ってきてもらう。
④呼吸を見る
胸と腹部の動きを見る。呼吸が普段通りでない時、判断に迷う時、よくわからない時は呼吸が無いと判断する。
⑤胸骨圧迫(心臓マッサージ)。
呼吸が無いと判断したら、直ちに胸骨圧迫を開始。胸の真ん中を押す。…胸が5㎝沈むまで、1分間に100~120回のリズムで、30回連続。最初ボキッと音がするが骨折ではない胸骨の脱臼。
⑥気道確保。
舌でのどが詰まるので、頭を後ろにそらせあご先を持ち上げ空気の通り道を作る。
⑦人工呼吸を行う。
鼻をつまみ、おおきな口で相手の口を覆い胸が膨らむのを見ながら息を吹き込む。1秒かけゆっくり吹き込む。2回吹き込む。
⑧心肺蘇生を繰り返す。
胸骨圧迫30回と人口呼吸2回を救急隊に引継ぐか傷病者に呼吸や目的のあるしぐさがあるまで続ける。1~2分間で交代しながら続ける。

AEDが到着したら
AEDは、電気ショックで心臓のけいれん (心室細動 )を止めるもの。~けいれんにより血液が普段の様に行き届かなくなる~。心臓が元に戻るのではなくけいれんが止まり、心停止の状態になる。それを心肺蘇生で本来の心臓の動きに戻す。
①電源を入れる。
②電極パットを貼る。
貼る場所は濡れていたらタオル等で拭きとる。張り薬ははがす。体毛は隙間の原因となるので取り除く。ペースメーカーは、場所がわかるのでそこを外して張る。心臓をはさんで貼る。ネックレスなどは避けて貼る。左右反対になっても大丈夫。大人のパッドは子供に使えるが、子どものパッドは大人には使えない。
③ショックボタンを押す。
パッドを貼ると AEDの解析が始まる。そのときは傷病者から離れる指示がある。 ショックが必要な場合は、ボタンが点滅し傷病者から離れる指示がある。ショックが不要な場合は、胸骨圧迫を再開。
④心肺蘇生+AED
電気ショック後、ただちに胸骨圧迫を再開。2分後にAEDが自動的に解析が始まるのでその指示に従う。
⑤救急隊に引継ぐまで
心肺蘇生法とAEDの手順を繰り返す。

気道異物の除去
咳や声が出る場合は自ら吐き出せる。息ができない事が認められたら、(a)背部打撃法5回繰り返す。ダメなら(b)腹部突き上げ法を2~3回行い改善が無ければabを繰り返す。反応が無くなったら心肺蘇生の実施。人口呼吸は詰まっていても行う。

出血に対する応急手当
出血量で①20%の出血…冷や汗や顔が青いなどのサインが出る。②30%の出血…名前が言えないなど意識障害、命が危険な状態。③50%で出血死
止血の基本は、出血部位を直接抑える圧迫止血法。着衣を取り除き傷口の確認。ガーゼやタオルなどで出血部位に当てて、その上から圧迫。血がにじんできたら、さらにタオルなどを重ね圧迫。薬を飲んでいても時間が経てば泊まる。傷口を心臓より高く上げる。傷口を圧迫することが大切。

おしまい。